BlackBerryにプリインストールされているBlackBerry HubがAndroid 6.0以上の他社スマートフォンにもインストールできるようになりました。
果たしてこれは正しい判断だったのでしょうか。現在BlacckBerry PRIVをメインで使っている僕が思ったことを書く前に、まずはBlackBerryが今に至るまでの簡単な流れをおさらいしていきます。
BlackBerryといえばQWERTYキーボード
ハードウェアQWERTYキーボードは、BlackBerryの最大の特徴といっても過言ではないでしょう。最近は時代の流れに逆らえなかったのかフルタッチ機種も出しています。それでも主流はQWERTYキーボード搭載モデルだと思いますし、ほとんどのBlackBerryユーザーはこのQWERTYキーボードに惹かれているのも事実です。
BlackBerry OSからAndroid OSヘ
2015年10月に発売されたBlackBerry PRIVは、BlackBerryブランドの大きな変化が如実にあわれた製品でした。特徴としては、Android OSとスライドキーボードを搭載していること。なぜスライドにしたのかがポイントになってきます。
僕はアスペクト比1:1の従来と同様の筐体にAndroid OSは合わなかったと予想しています。ほとんどのアプリは主流であるアスペクト比16:9で使うことが想定されていますからね。サイズ的にキーボードを画面下に配置するわけにはいかないので、スライド機構にしたと推察できます。これがAndroid OSという新たな領域に踏み込んだBlackBerryの答えです。
BlackBerry HubはもうBlackBerryだけのものではない
BlackBerry OSに組み込まれていた機能はアプリケーションでカバーしています。同社初のAndroidスマートフォンであるBlackBerry PRIVの発売に合わせてGoogle Playストアで公開されましたが、BlackBerry以外はインストールできないように制限されていました。BlackBerry Hubもその内のひとつです。
BlackBerryユーザーにとってはおなじみのBlackBerry Hubは、メールやSNSなど様々な情報を一元管理できます。自動で情報をピックアップしてくれるので、複数のアプリケーションを開く必要がないので便利です。
BlackBerryにはBlackBerry Hubだけでなく、BlackBerry DTEKなど様々なオリジナルアプリケーションがプリインストールされています。しかし、BlackBerry HubはBlackBerry以外でも使えるようになったため、今後他のアプリケーションも同様に提供される可能性もあるわけです。
QWERTYキーボード搭載スマートフォンはもうBlackBerryくらいなので、今後も一定数のニーズはあると思います。では、フルタッチスマートフォンは? 他社スマートフォンにもBlackBerry Hubをインストールできるようになった現在、BlackBerryのフルタッチスマートフォンを買う理由はあるのでしょうか。
フルタッチで初めてAndroid OSを採用したBlackBerry DTEK50はAlcatel IDOL 4のOEMスマートフォンです。キーボードを搭載していればそれ自体が強みとなるのですが、フルタッチスマートフォンの場合、端末デザインやソフトウェアで競争していかなければなりません。ハードウェアとソフトウェアはメーカーの資産だと思います。
ただでさえハードウェアキーボードの需要が減少して苦戦しているのに、BlackBerry Hubという武器を失ったのです。これはプラスの方向に働くのでしょうか。今後の動向に注目です。