人工知能に負けないライティング技術を考えてみる

人工知能(AI)が自動的に作成した記事が日本経済新聞で公開されたというニュースはまだ記憶に新しいですよね。決算短信を元に作成された記事が決算サマリーに公開されています。仕組みを軽く見ていきましょう。

形態素解析や係り受け解析、極性付与、学習データを使って教師あり学習のSVMで推定、単語重要度のTF-IDF値算出などなど。ここまでは自然言語処理です。その結果から文章を生成するのが人工知能の分野になります。

一切人間が手を加えずに、自動で作成された記事が公開されるようになった今、人工知能が生成できるようになるであろう記事のタイプを考えることで、逆に人間にしか書けない記事を探っていきます。

価値がなくなる文章

決算短信の文章化が人工知能によって実現したわけですが、今後その領域は広がっていくことは必至。特殊で個性的な能力を必要としない普遍的なことから徐々に侵食されていくと考えられます。

例えばプレスリリースを情報元にした速報記事は、インプットがプレスリリースである以上、プレスリリース以上の内容はアウトプットされないわけです。文体が整っていて言い回しを少し変えた程度の記事作成は、人工知能に奪われる日が近いと予想できます。

付加価値を付与する

速さで人工知能を上回ることができないなら、それ以外の部分で価値を見出していく必要があります。以下の記事は、その辺りを意識して書いてみました。


Xperia XZ Premiumに対する”期待”と”感情”の高まりを込めました。自分の思いや感覚を文章で表現することは、人工知能にはない強みと言えます。


BlackBerry Privの”経験”から、BlackBerry KEYoneに対する”不安”な要素を考察しました。人工知能が得られない実体験を踏まえた上で意見を述べました。

スマートフォンの記事を代表例として取り上げました。発表されたことだけ書いていくと、スペックと主な特徴で終わってしまうところに+αの情報を加えることで、人工知能に模倣できない価値を生み出せると思います。

まとめ:人間らしさと個性

ちょっと真面目に書いてみたけど、要するに感情表現とか個性的な文章が大切だというお話。自分だけの価値観と表現で存在を確立できたら、文章で惹きつけられるし、人工知能なんて脅威じゃないと思う今日この頃です。

完全自動決算サマリー by NIKKEI