これがWindows 10 Mobileの最高峰!モンスタースペックの「Lumia 950 XL」レビュー

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Windows 10 Mobileで最高の性能を誇るLumia 950 XLの使用感をレビューします。現時点では対応機種が少ないContinuum for PhoneとWindows Helloが使えるので、そのあたりに触れつつWindows 10 Mobileを考察します。

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予想を覆す

前はLumia 1520を使っていて、すべての動作がワンテンポ遅れてくることにもどかしさと苛立ちを感じていました。そんなわけで、Lumia 950 XLには期待してませんでした。OSが作り込まれていないなら、ハイエンドでも結局不満が残るだろうと予想してましたが、いい意味で裏切られたなと。実際には手持ちの端末がスペック不足だったというわけです。ひとまず、Lumia 950 XLのスペックであればWindows 10 Mobileはすこぶる快適に動作するということがわかりました。

Microsoft Lumia 950 XL RM-1085 スペック

OS Windows 10 Mobile
SoC Qualcomm Snapdragon 810 2.0GHz Octa-core
RAM 3GB
ROM 32GB
ディスプレイ 約5.7インチ WQHD(2560 × 1440)
カメラ リア:20MP フロント:5MP
バッテリー容量 3,340mAh(取り外し可能)
サイズ 高さ 約151.9 × 幅 約78.4 × 厚さ 約8.1mm
重量 約165g
ネットワーク 4G:LTE Band 1 2 3 4 5 7 8 12 17 20 28 38 40

3G:850 900 1900 2100 MHz

GSM:850 900 1800 1900 MHz

Wi-Fi IEEE 802.11a/b/g/n/ac
その他 NFC・Qi(無接点充電)・Windows Hello(虹彩認証)

スペックはさすがフラッグシップといったところ。SoCは発熱で話題になったS810ですが、液冷方式を採用して性能を引き出しているようです。排熱効率が良くても結局熱は外装に伝わるわけで、充電中や高負荷時はまさにホッカイロ。夏場はちょっと厳しいかもしれません。

ベンチマークアプリではおなじみのAnTuTu Benchmarkを走らせました。まだβ版のため、スコアは参考程度に。ランキングでは2位を記録していますが、5位のLumia 950 XLと約11000もの差があるので、信憑性に欠けますね。

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イレギュラーなボタン配置は意外とアリ

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Lumia 950 XLのサイドボタンは変則的な配置になっています。Lumia 920やLumia 1520はボリュームキーと電源キーが完全に分離していて、Lumia 950はこれらと同様です。Lumia 950 XLはボリュームの間に電源ボタンがあります。最初はナンセンスだと思いましたが、慣れれば全く問題ありませんでした。スタンダードなLumiaよりボリュームボタンが小さいですが、1箇所にまとめたことでサイドの見た目がスッキリしています。

虹彩認証でセキュリティを強化

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Lumia 950 XLは虹彩認証でWindows Helloに対応しています。虹彩認証は目の虹彩で個人を識別する生体認証の一種。モバイルデバイスでは指紋認証が一般的で、虹彩認証は珍しいですね。左上で赤く発光しているのが虹彩を識別するセンサーです。赤外線を用いているため、暗所でも使用できます。肝心な使い勝手ですが、静止していれば速度・精度ともに良好です。歩きながらだと振動のせいか認識できないことが多々あります。

キラー機能になりえるContinuum for Phone

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キーボード・マウス・ディスプレイを接続してPCのように操作できます。ちなみに、本体をトラックパッドとキーボード代わりに使えます。Lumia 950 XLは有線ドックかワイヤレスアダプターで接続します。僕が使っているLGのスマートテレビ(43UF7710)はMiracastによるワイヤレス接続(Screen Share)に対応しているため、何も用意せずに使うことができました。

Androidも同様に周辺機器を繋げば似たようなことはできますが、Continuumはマウスとキーボードに最適化されたUIに切り替わるところが決定的な違いと言えるでしょう。タスクバーがあり、アプリがウィンドウで起動するなど操作感はまるでPCです。注意してほしいのは、ContinuumではUWPアプリしか動作しないことです。でも、最近はWeb上で利用できるサービスが増えたので、意外と困ることはないですね。資料作成やブラウジング程度であればこれで十分です。

PureViewカメラの実力

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メインカメラは20MPで、トリプルカラーLEDフラッシュを搭載しています。比較として並べたBlackBerry PrivとiPhone 6s PlusはデュアルカラーLEDフラッシュです。僕はあまりフラッシュを使う機会がないため効果のほどはよくわかりませんが、多色の光を放つことで自然な色味に近づくと思います。

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F値以外はLumia 1520とほとんど同じ仕様なので、特に変化は感じていません。作例を撮影した時の天気はあいにくの曇りで暗めに写ってますが、スマートフォンのカメラでこれだけ撮れれば十分だと思います。少し編集すると映える写真になりそうです。クリックで拡大します。

明確な弱点

Windows 10 Mobileが普及しないのは、iOSやAndroidから移行するメリットが少ないからではないでしょうか。アプリが大きなネックになっていて、数はもちろん機能面でもiOSやAndroidより弱いものが多いです。誰でも知っているような主要アプリは揃っているため、普段使いで困ることは少ないと思いますが、痒いところに手が届かない感じです。

Windows MobileからWindows Phone時代を経てWindows 10 Mobileになる過程を見守ってきました。Windows Phone 7 / 7.5 / 8 / 8.1から現在のWindwos 10 Mobileまで、別のOSの端末も一緒に持ち歩いて弱点を補っています。Windows 10 Mobileで使い勝手は飛躍的に向上しましたが、まだ1台で全て賄えるレベルに達していないと感じるのも事実です。

スマートフォンはコミュニュケーションだけでなく、様々な役割を担う存在になりました。特にスマホゲームは大きな市場に成長しています。スマートフォンでほとんどゲームをしないので詳しくないですが、最近はパズドラ・モンスト・白猫プロジェクトあたりが人気でしょうか。Windows 10 Mobileでは、国内の人気ゲームが軒並みリリースされていません。このことを踏まえると、主に若年層には受け入れられないと思います。

ユーザー数が少ないOSでアプリが少ないというのは至極当たり前のこと。裏を返せば、ユーザー数が増えればアプリの需要も高まり、結果としてアプリ数も増加していくと考えることができます。どうやってWindows 10 Mobileのマーケットシェアを拡大していくかが大きな課題ですね。

各OSのハイエンドモデルを揃えてわかったこと

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いつもiPhone 6s PlusとBlackBerry Privを持ち歩いていました。新たにLumia 950 XLが加わり、iOS・Android・Windows 10 Mobileのハイエンドモデルが揃ったことで、OSの完成度が見えてきます。

全体的な動作はiOSとAndroidが一歩先を行っている印象です。しかし、Windows 10 Mobileが遅いというわけではなく、誤差と言ってもいいレベルでたまにWindows 10 Mobileが早いこともしばしば。あとは前述したようにアプリが揃ってくれば、第3のOSのポジションをより確実なものにできるでしょう。

Windows 10 Mobileの最適解

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フラッグシップモデルはやはりベストな選択肢でした。Lumia 950 XLでWindows 10 Mobileの印象が変わりましたし、普段使いで持ちあるくようになりました。日本でLumiaが出ないのは残念ですが、出ていないからこそ個性的なWindows 10 Mobileスマートフォンが登場しているのかもしれませんね。