FREETEL SAMURAI REI(麗)はFREETEL史上、最も薄く、最も軽く、最も美しいスマートフォンを謳っています。その実力はいかほどか、1ヶ月間使ったレビューをお届けします。
FREETEL SAMURAI REI スペック
OS | Android 6.0 Marshmallow |
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SoC | MT6753 1.3GHz Octa-Core |
RAM | 2GB |
ROM | 32GB |
ディスプレイ | 約5.2インチ FHD(1920 × 1080) |
カメラ | リア:13MP フロント:8MP |
バッテリー容量 | 2,800mAh |
サイズ | 高さ 約145.8 × 幅 約71.5 × 厚さ 約7.2mm |
重量 | 約136g |
カラー | メタルブラック・メタルシルバー・シャンパゴールド・ピンクゴールド・スカイブルー |
開封の儀


29,900円(税抜)という価格を考えると、質感は良いと感じました。メタルボディなので重いかと思いきやそんなことはなく、軽薄な筐体です。外観はフォトレビュー記事をご覧ください。
http://newstalker.net/review/4851/
iPhoneに似ているデザイン
iPhoneのDラインと呼ばれるプラスチック部分、REIは直線で少し細いのでスタイリッシュに見えます。ホームボタンで決定的な違いは凹凸です。iPhoneは少しくぼんでいるのに対し、REIは面一になっています。形状はGalaxyに近いですね。
友人に見せると、ほぼ100%の確率で「iPhoneのパクリ?」と言われました。確かに似ています。フレームの処理は光沢感があるので、iPhone SEに近いでしょうか。でもiPhoneに間違える人はいなかったので、あまり気にしなくてもいいでしょう。メタルボディで物理ホームボタン搭載となれば、多少似てしまうのはご愛嬌ということで。
FREETELボタン
FREETELボタンが一番の特徴と言っても過言ではありません。このボタンは、指紋認証・軽くタップでバックキー・1回押すとホームキー・2回押すとタスクキー・長押しでGoogle Now/Now on Tap起動の5つの機能があります。普通のAndroid端末とは使い勝手が違うので、多少慣れが必要です。iPhoneもAndroidも使っているからかもしれませんが、案外すんなり使えましたよ。
タッチでバックキーの動作は、人によっては誤動作が多発するかもしれません。機能は自分のスタイルに合わせて設定できるので、しっくりくる組み合わせを探ってみてください。
使ってみてやっぱり普通のナビゲーションバーがいいと思ったら、設定から切り替えることができます。FREETELボタンは多機能で便利ですが、操作がやや煩雑になるため好みが分かれるところです。強要するのではなく、スタンダードな操作感に変えることができるのはいい判断だと思います。
FREETEL UI
画面下から上にスワイプすると、スワイプアップランチャーが出てきます。最上段にはアプリ履歴がありますが、ホームボタン2回押しと被っているのでいらないと思います。機能的にはAndroidのクイックセッティングやiOSのコントロールセンターみたいなものだと思ってください。
これもスワイプアップランチャー同様に、使いにくいと思ったら設定からOFFにできます。さて、ここで不満が出てきます。OFFにしてもAndroid標準のクイックセッティングが使えません。これ、最悪です。
ステータスバーを出した状態で下にスワイプするとクイックセッティングが出るのというのが本来あるべき動作ですが、REIはスワイプアップランチャーで同等の機能を実装しているため出てきません。スワイプアップランチャーを使わないという選択肢を用意した以上、クイックセッティングも使えるようにするべきでしょう。
ボタン周りがイケてない
先ほどご紹介したFREETELボタン、慣れたら便利なんですけど、やっぱり使いにくいと感じる方もいます。代わりに、Android標準のナビゲーションバーを出せるようになっています。これで普通のAndroidと同様に操作できますね。めでたしめでたし。
でも、よく考えてみてください。ソフトウェアのホームボタンが表示されている下にハードウェアのホームボタンがあるんですよ。これ、ナンセンスだと思いませんか? ホームボタン2個もいらないでしょ。
個人的にはホームボタン両端にタッチセンサーを搭載してくれればよかったと思うわけです。多機能なFREETELボタンを使わない時はタッチセンサーにバックキーとタスクキーを割り振れば、ホームボタンは1つです。
FREETELボタンに慣れない人もいる、ここまではFREETELも予想していたのでしょう。ところが、ナビゲーションキーを表示すれば解決だよねって方向に行ってしまったのが、なんとも後付感があって残念です。もっとスマートな改善案があったのではないでしょうか。コストの問題などもあると思いますが、ここはもう一踏ん張りして欲しかったところ。
カメラ性能
熟成肉は噛めば噛むほど旨味が出てきます。塩やわさびのシンプルな味付けでも十分美味しいのは、お肉そのものが美味しいからですね。
厚さ2〜3cmの肉塊。これは超弩級。赤身と脂身の割合がちょうどよく、レアでいただくと絶品。たまりません。
さしが美しいこのお肉はほとんど脂身で、口に入れた瞬間溶けました。もう飲み物ですね。旨いお肉の脂はしつこくないのでいくらでも飲めそう。癖になります。
肉の話になってしまったのでカメラの話に戻ると、性能は可もなく不可もなくといったところです。特別悪いわけではないけれども、決して綺麗ではないし、暗めで精細感もありません。ここは価格を考えると、あまり期待しない方がいいかも。
写りはあまりよくないですが、一眼レフモードなどのユニークな撮影モードがあり、カメラで楽しめるのはグッド。作例はFREETEL公式サイトに掲載されています。使いこなしたら面白い写真が撮れそうですね。
まとめ
FREETEL UIのスワイプアップランチャーと、機能を集約したFREETELボタンにより、片手で容易に操作できるようになっています。このような新しい試みで、FREETELらしさを出してきたのは評価したいところです。一方、発売当時から使ってみて、ハードウェアはなかなかよくできているのにソフトウェアが作り込まれていないのが残念でした。具体的にはフリック入力時に意図せずスワイプアップランチャー出てくることや、カメラのシャッター音はOFFにできるのにスクリーンショットはできないなど。しかし、これらはもうアップデートで改善されています。素早いアップデートで対応してきたのは好印象です。
これをメインで使うかと聞かれたら答えは「ノー」です。価格の割には良かったのは事実ですが、やはり毎日使うスマートフォンにはカメラや操作感など全てに最高を求めたくなるものです。この価格帯全ての製品に共通して言えますが、サブ機としては優秀でもメインとしては力不足です。もちろん、お子さんに持たせるとか、親御さんのスマートフォンデビューにするなど、スペックを要求しない人が使うのであればメインとしても十分に役目を果たしてくれるでしょう。