人気のミッドレンジモデル「FREETEL SAMURAI REI」と「HUAWEI P9 lite」を比較レビュー

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FREETEL SAMURAI REI(以下REI)とHUAWEI P9 lite(以下P9 lite)を比較します。どちらも3万円を切る価格で発売されており、ライバルと言っていいでしょう。SIMフリー市場で人気を集める中価格帯で存在感を放つこの2機種、スペックや特徴を確認していきます。

スペック比較

FREETEL SAMURAI REI スペック

OS Android 6.0 Marshmallow
SoC MT6753 1.3GHz Octa-Core
RAM 2GB
ROM 32GB
ディスプレイ 約5.2インチ FHD(1920 × 1080)
カメラ リア:13MP フロント:8MP
バッテリー容量 2,800mAh
サイズ 高さ 約145.8 × 幅 約71.5 × 厚さ 約7.2mm
重量 約136g

HUAWEI P9 lite スペック

OS Android 6.0 Marshmallow
SoC Kirin650 Octa-Core(2.4GHz Quad-Core+1.7GHz Quad-Core)
RAM 2GB
ROM 16GB
ディスプレイ 約5.2インチ FHD(1920 × 1080)
カメラ リア:13MP フロント:8MP
バッテリー容量 3,000mAh
サイズ 高さ 約146.8 × 幅 約72.6 × 厚さ 約7.5mm
重量 約147g

ベンチマークスコア

スコアはP9 liteが約16000ほどREIを上回っています。SNSやブラウジング程度であれば、体感できるほどのレスポンス差はありませんでした。スコアが体感速度に直結するわけではないので、参考程度に。

Antutu Benchmark
Antutu Benchmark
Developer: AnTuTu
Price: Free

外観

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サイズはほとんど同じ。REIはメタルボディで、P9 liteの背面はプラスチックです。手にした時の質感はREIに軍配が上がります。ただ、P9 liteが安っぽいというわけではありません。プラスチックの割にチープ感がなく、よくできていると思います。

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サイドフレームはどちらも金属製ですが、カーブしているP9 liteの方が持ちやすいです。REIは角を落としてあるので、手が痛くなることはありませんが、P9 liteのホールド感には一歩及びません。

SIMカードとmicroSDカードスロットの位置やボタン配置までほとんど同じです。ここまで一致しているのも珍しい気がします。

前面はどちらも模様が入っています。REIは和柄でP9 liteは横線です。写真だとほとんどわからないので、実機を見る機会があったらぜひ確認してほしいところ。すごくさりげなく個性を出しているのがいいですね。

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カメラ周りです。REIはレンズが少し出っ張っています。P9 liteはカメラ周辺がガラスになっていてカッコイイです。個人的には出っ張っていないP9 liteの方が好きです。

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ここまで似ている部分ばかりでしたが、指紋センサーは一番違いがわかると思います。REIはホームボタンを指紋センサーを兼ねているのに対し、P9 liteは背面にあります。REIはホームボタン、P9 liteは指紋センサーに特徴があります。

REIのボタンはFREETELボタンというもので、1回押しでホーム・2回押しでアプリ履歴画面・タッチで戻る・長押しでGoogle Now起動・指紋認証の計5つの機能が1つのボタンに集約されています。少し慣れが必要ですが、片手でも操作しやすいのが最大のメリットだと思います。

P9 liteはナビゲーションバーにバックキー・ホームキー・バックキー・タスクキーが表示されるタイプで、操作感は普通のAndroidです。特筆すべきは指紋センサーで、指を置くだけで自動的に画面が点灯し、ロックが解除されます。これは便利ですよ。また、下方向になぞってステータスバーを降ろすなどのファンクションを設定することもできます。

FREETEL UIとEmotion UI

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それぞれ特徴としてあげられるのが、ユーザインタフェース(UI)です。REIはFREETEL UI、P9 liteはEmotion UI(以下EMUI)が搭載されています。どちらもドロワーがなく、標準のAndroidとは少々使い勝手が違います。ここは好みがはっきり分かれるところですね。

FREETEL UIの最大の特徴はスワイプアップランチャーです。画面下から上にスワイプすると、クイックセッティングのように頻繁に使う機能にアクセスできます。iOSのコントロールセンターみたいなもので、片手でもサッと出せて便利です。

EMUIは統一されたデザインが魅力。Androidはちょっとダサいってイメージがある人には一度使ってみてほしいです。通知画面やプリインストールのアプリもなかなかカッコイイですよ。EMUIのバージョンは4.1で、かなり使いやすくなっています。

まとめ

発売時期、価格共に競合している2機種を比較しました。どちらも価格の割には優秀という印象ですが、ソフトウェアが作り込まれているのはやはりP9 liteですね。FREETEL UIはREIから搭載されているため、まだまだ詰めが甘い部分があります。とはいえ、FREETEL UIもEMUIも使うかどうかはユーザーが決められます。使ってみてよかったらそのまま使う、合わなかったら変更すればいいだけです。

今までAndroidを使っていて、なるべく同じ操作感で使いたいならP9 liteが無難です。REIのFREETELボタンはiOSをインスパイアしているので、iPhoneユーザーならREIの方がとっつきやすかもしれません。結局のところ、動作はそれほど差がないので、筐体デザインや持った時のフィーリングで決めていいと思いました。

FREETELとHUAWEIは凄まじいスピードで成長しているメーカーです。特にHUAWEIは世界的にシェアを拡大し、最近では国内でも知名度をじわじわ上げています。FREETELはSIMフリー市場で有力な存在です。手軽な価格で購入できるREIとP9 lite、SIMフリーデビューにおすすめのスマートフォンです。

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