スマートフォンを学習リモコンとして使えるBroadLinkのRM mini 3をGearBestより提供していただきました。2週間ほど使用したレビューをお届けします。1,000円ちょっとの製品なので、あまり期待はしていなかったというのが本音ですが、予想を覆す結果になりました。
外観
同梱物はマニュアルとmicroUSBケーブルのみ。とてもシンプルな構成です。マニュアルは英語だったので、セットアップ手順も書いておきます。
大きさは手の中にすっぽり収まるくらい。このサイズならどこにおいても邪魔になりません。ちなみに重量は80gです。
正面にはインジゲーター、背面にはmicroUSBポートとリセットボタンがあります。パッケージや本体など全体的に簡素で、これが低価格に繋がっているのでしょう。
セットアップ
付属のmicroUSBケーブルで本体に電源を供給すると、インジゲーターが点滅します。この状態では初期設定できません。
続いて、iOSとAndroid向けに配信されている専用アプリをインストールします。手持ちのAndroidで試してみたのですが、アプリがうまく起動できなかったのでiPhoneを使いました。AndroidとiOSどちらも接続できました。
初期設定の前にリセットボタンを押してリセットします。SIMピンやクリップなど細いものを使うと押しやすいです。インジゲーターの点滅速度が変わったらWi-Fi接続できるようになります。
最初にログイン画面が表示されますが、スキップしても問題ありません。会員登録してログインすると、リモコンデータをバックアップできるようになります。
右上の+ボタンから「デバイス」を選択すると、Wi-Fiに接続する画面が表示されます。スマートフォンで接続しているアクセスポイントのSSIDとパスワードを入力します。繋がったらRM mini 3のセットアップは完了です。
私は何度も接続に失敗したため原因を探ってみたところ、5GHzのアクセスポイントには接続できないようです。2.4GHzのアクセスポイントはすんなり接続できました。仕様を確認してみると、やはり2.4GHzのみ対応していたので、2.4GHzのアクセスポイントに接続してください。
機器の追加
RM mini3から操作したい機器を追加していきます。右上の+ボタンから「リモコン」を選び、機器の種類を選択。リモコンパネルが表示されます。適当なボタンをタップすると学習に移行するので、対応するリモコンのボタンを押していきます。
アプリはリモコンパネルだけかと思いきや、設定項目が多くてなかなか高機能です。例えば画像のように「帰宅」というシーンを作っておき、帰宅してこのシーンを実行すれば、照明とエアコンがつきます。工夫次第で便利に使えそうです。
カスタマイズではボタンアイコンと機能を自由に設定できます。配置は順番並びと自由並びがあり、自由並びでは使いやすい配置や付属のリモコンと同様の配置にすることも可能です。
使用感
RM mini3はテレビ・エアコン・照明など様々なリモコンを1つにまとめて、スマートフォンを学習リモコンにできるアクセサリーです。RM mini 3の送信部がほぼ全方位を網羅しているので、RM mini 3を受信部に向けなくてもある程の距離なら操作できます。むしろ付属のリモコンより感度が良くなって驚きました。
学習リモコンの性質上、その製品に特化したリモコンの操作感を超えることはまずないので、全てのリモコンをRM mini 3で置き換えるのは難しいかもしれません。それでも基本的な操作に加えて自由に機能を設定できるボタンがあったりと、かなり汎用性は高いと感じました。
RM mini 3は遠隔操作も可能なので、夏や冬は家に帰る少し前にエアコンをつけておくと快適です。もうこれだけで買う価値があると思いました。小さくて便利で安価。これは部屋に1つ置いておきたい製品です。