ミドルレンジSIMフリースマホの決定版!全てがちょうどいい「ZenFone 3」レビュー #ZenTour

2017年1月20日、都内で開催されたASUS ZenTour 年末年始大感謝祭!に参加しました。モニター機としてZenFone 3をお借りしたので、レビューします。

外観と性能を確認

ZenFone 3のパッケージ
付属品はUSB Type-Cケーブル・ACアダプタ・イヤホン・イヤーピース・マニュアル類・SIMピン
前面
同心円状のヘアライン加工が施されている背面
右側面にはボリュームキーと電源ボタン
左側面はSIMカード&microSDカードスロット

デュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)に対応しています。仕事とプライベート、通話用と通信用など使い方の幅が広がる一方で、2枚のSIMカードとmicroSDカードが同時に使えない排他スロットになっています。

内蔵ストレージが32GBなので、お世辞にも大容量とは言えません。microSDカード使いたいけどDSDSも使いたい!って場合は困りますね。ちょっと残念なところです。

2.5D加工でなめらかな感触

2.5D加工は、エッジのRを取る加工です。手触りが良くて高級感がありますが、画面保護フィルム・ガラスで全面保護するのは難しくなるので、好みが分かれます。

ZenFone 3(ZE520KL)スペック

OS Android 6.0 Marshmallow
SoC Qualcomm Snapdragon 625 2.0GHz Octa-core
RAM 3GB
ROM 32GB
ディスプレイ 約5.2インチ FHD(1080 × 1920)
カメラ リア:16MP フロント:8MP
バッテリー容量 2,650Ah(交換不可)
サイズ 高さ 146.8 × 幅 73.9 × 厚さ 7.69mm
重量 約144g
Wi-Fi IEEE802.11 a/b/g/n/ac
Bluetooth Version 4.2
ネットワーク GSM:850/900/1800/1900
WCDMA:Band 1/2/5/6/8/19
FDD-LTE:Band 1/2/3/5/7/8/18/19/26/28
TD-LTE:Band 38/39/40/41
カラー サファイアブラック・パールホワイト
AnTuTu Benchmark v6.2.7

ベンチマークスコアは、現行フラッグシップモデルで多く採用されているQualcomm Snapdragon 820の半分にギリギリ届かないくらい。ブラウジングやSNSくらいだったらかなり快適に、ゲームをプレイしてもそこそこ快適な感じです。

ベストポジション&高機能な指紋センサー

カメラの下に指紋センサー

触れるだけですぐロックが解除されて快適です。机に置いた状態では一度手に持たないといけないけど、これは背面タイプの宿命ですな。その分、背面にあるからこそ便利な機能もあるんですよ。

設定 → 指紋

タッチコントロールは、指紋センサーを使って操作性の向上を実現します。前面に配置されている場合は大抵ホームボタンと兼用なので、指紋認証+αで使えるのは背面にあるおかげと言ってもいいかもしれません。

ASUS ZenUI

ASUS ZenUIは、ZenFoneシリーズにプリインストールされているオリジナルのユーザーインタフェース。ASUSがZenFoneシリーズを通して確立した使いやすさが詰まっているのが魅力です。

テーマアプリからダウンロードして適用

使い勝手には関係ないけど個人的に推したいのがテーマで、壁紙やアイコンをまとめて変更することができます。かわいいテーマもかっこいいテーマもたくさんあります。眺めているだけで楽しくなりますし、手軽にビジュアルを変更できるのは良いですね。

特徴的な機能

ZenMotion

設定 → ZenMotion → タッチジェスチャー

指紋でロックを解除する場合、スクリーンオン/オフやスワイプアップで起動はあまり恩恵を感じません。アルファベットを書くとあらかじめ割り当てたアプリや機能を起動できるジェスチャー設定は、よく使うものを登録して活用したい機能です。

設定 → ZenMotion → モーションジェスチャー

マナーモードにし忘れて着信音が鳴ってしまってもひっくり返すだけでミュートでき、着信の応答は耳にあてるだけ。地味ですが便利で、なおかつ操作方法が直感的です。

設定 → ZenMotion → 片手モード

電車の吊革を握っているときなど片手が完全に塞がってしまう状況で重宝します。ホームキーをダブルタップですぐにON/OFFを切り替えられるのは好印象です。

簡単モード

設定 → 簡単モード

スマートフォンそのものに不慣れな人は、まずは簡単モードがおすすめ。機能が制限されるわけではなく、使い勝手が簡素化されるだけなので、慣れきたら通常のモードに切り替えてもいいですし、そのまま使うのもアリです。

キッズモード

設定 → キッズモード

子どもにスマートフォンを持たせると、自制できなくてずっと使い続けてしまうのではないかという心配を解決してくれるのがキッズモード。利用できるアプリや時間を制限することが可能です。

まとめ:絶妙なバランス

おそらく一般ユーザーがスマートフォンに求める性能はクリアしていて、シニアやキッズまで幅広いユーザー層をカバーしたのは評価したいところ。オールマイティでバランスが良いけど、突出している部分がないのも事実。ここがハイエンドモデルとの差になってきます。


ハイエンドのHUAWEI Mate 9、ミドルレンジのASUS ZenFone 3を比較した記事をモバレコで執筆しました。処理性能やカメラ性能など細かく比較したので、参考にしてみてください。

この2機種は定価で21,000円の価格差があって、使ってみると様々な部分に表れています。しかし、この差に21,000円の価値を感じないのであれば、ZenFone 3で十分と言えるわけです。