Google Homeとスマートホームの組み合わせが超便利で最高すぎる!


Googleのスマートスピーカー「Google Home」を購入しました。付属品は電源アダプタとマニュアルのみで、セットアップも簡単だったため、開封とセットアップは省略して早速レビューします!

Google Homeは3兄弟

左からGoogle Home Mini・Google Home・Google Home Max

Google Homeは3モデル展開で、位置付けはGoogle Home Miniがエントリーモデル、2018年発売予定のGoogle Home Maxは音質を重視したモデルとなっています。購入したのはスタンダードなGoogle Homeです。

消臭力のような可愛らしいフォルムとGoogleのロゴカラーに光る天面が素敵。一応タッチ操作できますが、基本的に音声操作がメインになると思うので、手が届かない場所に設置しても大丈夫です。

2つの小さい穴はマイク穴です。マイクの性能が意外と良くて、隣の部屋から普通のボリュームで話しかけたり、音楽かけていても反応しました。音声認識精度も高くて快適です。

前と左右に計3つのスピーカーを搭載していますが、音質は正直あまり期待しない方がいいかも。決して悪くはないんですが、まぁこんなもんかって感じです。これで音楽を聴こうとは思わなかったので、手持ちのスピーカーにキャストしてます。

僕にとっては、Google Homeがベストチョイスだったと思います。Google Home Miniはデザイン好きじゃないし、設置面積がほぼ変わらないのでメリットがありません。Google Home Maxは音がいいと言っても、お気に入りのスピーカーがあるからいらないです。

何ができる?

  • 調べ物をする 「月までの距離は?」
  • 音楽をかける 「何か音楽を再生して」
  • アラームセット 「アラームは何時に設定されている?」
  • 天気予報 「今日の天気は?」
  • 近くの場所を探す 「一番近い郵便局は?」
  • 翻訳 「車をフランス語で」
  • ターマーをセット 「タイマーあと何分?」
  • 個人の情報を探す 「次のミーティングはいつ?」
  • 楽しいこと 「犬の鳴き声を教えて」
  • アシスタントのことを知る 「旅行したい場所はどこ?」
  • 金融情報 「日経平均は?」
  • 換算する 「1kgは何ポンド?」
  • 計算 「281の10%は?」
  • 単語を調べる 「ランデブーの意味は?」

Google Homeアプリから、できることの一覧(「」内は音声命令の例)を引用しました。生活に劇的な変化をもたらすのではなく、ちょっとした便利さの積み重ねで日常を変えていく感じですね。

残念だったのは、Chromecast built-inのAndroid TVに対応していないこと。外付けのChromecastでは「テレビをONにして」や「Netflixでフラーハウスを再生して」などの操作ができます。早くアップデートで対応させてください!

Google Homeで普通の家電を操作してみた

構成をわかりやすくするために図を作ってみました。こんな感じで、Google Homeからエアコンやテレビなどを音声で操作します。データの流れを簡単に説明していきますね。

Google Homeは「OK Google, 制御情報」をトリガーとします。IFTTTのレシピ内容は、Google Assistantが音声認識した制御情報(例えば「電気をつけて」など)をWebhooksでRaspberry Piに送信します。Raspberry Piは受信したHTTPリクエストのボディから対象機器と制御内容を取得し、RM mini 3の赤外線信号出力コマンドを実行するという仕組み。

RM mini 3の詳細はレビューをご覧ください。本来はスマートフォンとセットで使う学習リモコンで、Google Homeのスマートホーム機能やIFTTTには対応していません。Rasberry Piを経由させることで、Google Homeと連携できるというわけです。

PythonでRM mini 3を制御するプログラムはBlackBeanControlを使わせていただきました。使い方は書いてあるので解説しませんが、これを使えばRM mini 3をスマートフォンの専用アプリ以外からも操作できます。素晴らしい!

使ったもの一覧

Google Homeが必要なのは言わずもがなですが、Raspberry PiにGoogle Assistant SDK入れて作っちゃうのもアリかもしれませんね。microSDカードにはRaspbianをインストールします。相性問題があるらしいので動作確認したものを載せておきました。電源アダプタは安定動作のために用意しておくと無難です。

Raspberry PiのGPIOに赤外線受信モジュールと赤外線LED繋げてWiritngPi使ってプログラム書けば学習リモコンを自作することもできます。そうすればもっとシンプルに構成になりますが、手元にあったRM mini 3を使って楽をしました。

eRemote miniが国内で発売されたことで、海外で販売されているRM mini 3が日本で利用できなくなった(アプリ側で弾かれる)という情報がありますが、Pythonで直接セットアップ&操作するならいけるんじゃないでしょうか。

ちなみに、eRemote miniとRM mini 3のハードウェアは同等らしく、同じようにeRemote miniも操作できるかもしれません。未確認なので、試す場合は自己責任でどうぞ。

格安スマートホームを構築


実際に操作しているところです。これがやりたくてGoogle Homeを買ったと言っても過言ではありません。思っていたよりも実用性が高くて便利!最高ッ!

現時点では、Google Homeに対応している機器は高価で数も少ないです。ネットワークに接続して制御するため、高いのは仕方ありませんが、スマートホーム化のために買い替えるとなると痛い出費です。ライトを例に見てみましょう。

Google Homeで色や照度などを操作できるPhilips Hueのホワートグラデーション スターターキットは高価ですが、ほぼ同等機能の赤外線リモコンで操作する製品なら安価です。赤外線制御できればRM mini 3から操作可能なので、イニシャルコストの低さがポイント。

Google Homeは、ChromecastやIoTデバイスと連携させて、できることを増やすのがミソです。この一歩を踏み出すかどうかで、評価が変わると思います。Google Home買ってみたけど置物になってるよって人はぜひスマートホームを導入してみてくださいね。

簡単にスマートホーム化するならコレ!

RM mini 3とRaspberry Piを使うのはちょっと面倒で玄人向けかなと思います。そこでおすすめしたいのが、Google Homeから家電を赤外線操作できるNature RemoiRemocon Wi-Fiです。

どちらも高機能学習リモコンで、スマートフォンから家電を操作できます。IFTTTに対応しているのがRM mini 3との大きな違いです。ちょっと高いのですが、その分手軽にスマートホームを実現できます。

未来はもう、すぐそこに

Google Homeは天気や予定を教えてくれるし、アラームもかけられます。でも、1日に何回も使う機能は少ないと思うんですよ。だったら、スマートフォンのGoogle Assistantでいいんじゃないかなって。そんなふうに考えていた時期が俺にもありました。

やはり真価を発揮するのは、音声によるデバイス操作でしょう。一般的なスマートホームはスマートフォンを取り出してアプリを立ち上げて操作します。Google Homeがあれば話しかけるだけで、ハンズフリーという据え置き型スピーカーの特性とマッチした使い方です。

今回はRM mini 3とRaspberry Piを使って、スマート家電ではない家電でスマートホームを実現しました。仕組みはご紹介した通りですが、シェルスクリプトを書けば「出かけてくるね」の一言でまとめてOFFにすることもできます。

IFTTTを使う時、頭の片隅に置いておいてほしいことが2つあります。Google Assistantの既存フレーズ(例えば「いってきます」や「ライトを明るくして」など)は利用できません。また、Google Assistantはトリガーになりますが、アクションとしては使えません。

他のスマートスピーカーにも期待

Google HomeはGoogle Assitantが使えるだけのスピーカーだと思ってなめてたんですが、家電操作できるようにしたらすんごい便利でした。そんなわけで、ようやく日本でも発売されることになったAmazon EchoやAppleのHomePodも早く使ってみたいです。

今回構築したシステムを使えばAmazon EchoとHomePodでも音声で家電を操作できそうです。同じことをするならGoogle Homeでいいじゃないかって? いやいや、SiriやAlexaも使いたいし、その日の気分でパーソナルアシスタントを使い分けたいじゃないですか。

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